いろんな漫画作品がある中でも、人気の高いジャンルである「サスペンス漫画」
ドキドキ・ハラハラし、次の展開が気になる、読む手が止まらなくなるような、とても楽しめるジャンルです。
様々な設定や伏線も張られており、ストーリー構成もよく練り込まれていることから、伏線回収や結末がどんどん楽しみになる作品が多いですね。
現在進行形で連載されている漫画から、長きにわたり人気が衰えずにファンの多い完結作品も含め、ランキングにして紹介したいと思います。
厳選おすすめランキングを発表!
サスペンス漫画のおすすめランキングを作成していて強く思いましたが、どれもかなり面白く、正直、甲乙つけがたいレベルの作品でした。
今回のランキングの基準は、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで売れ筋となっているランキングや、口コミの人気をもとにしており、最終的には私の個人的好みも加味されたランキングとなっています。
おすすめランキング 50位→41位
50位【少女不十分】原作:西尾維新 全3巻(完結)
西尾先生の小説が原作となっているのだが、西尾先生が「作るのに10年かかった」ほど、西尾先生ワールドを感じられる作品です。
主人公[柿本]と主体にした少女[U・U]との過去を振り返るというストーリー展開になっている。
柿本の後ろで子どもが車に轢かれてしまうところから物語は始まるのだが、その轢かれた子どもの隣にいたのが[U・U]だ。
彼女は友達が轢かれていながら、わざわざ『やっていたゲームをセーブ』してから、名前を叫びながら駆け寄る という異常な行動をとります。
この出来事を目の当りにしたことから少女に目をつけられた柿本は、思わぬトラブルに巻き込まれていく。
少女の狂気性や不思議な行動など、次の展開と最後の結末がとても気になり、読む手が止まらなくなる面白い作品となっています。
49位【魔少年ビーティー】荒木飛呂彦 全1巻(完結)
「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な荒木先生の漫画。
ジョジョのベースとも言える、頭脳バトルの元となる作品です。
科学や心理学などを使った奇術やトリックが得意な主人公[ビーティー]が事件や悪事を通じて、彼なりの正義を貫いていくというストーリーで、一話完結形式でまとめられているので、とても読みやすくなっています。
荒木先生ワールド好きな方は、ジョジョとは違った空気感を楽しめるので、是非お試しください☆
48位【うなぎ鬼】原作:高田侑 全3巻(完結)
ギャンブルからの借金を機に闇の世界へと足を踏み込むことになった[倉見勝]が、徐々にその深部へと堕ちていく様子が描かれています。
強面とガタイの良さから借金の取り立てを手伝っていたが、臨時の運送屋を任されることになる。
荷物については「見ざる聞かざる言わざる」を守れば、一往復で15万もらえるという限りなくヤバい仕事。
ここから裏社会の本当の闇に踏み込んでいくことになる…
裏社会のリアルな闇、グロテスクで不気味な雰囲気や描写にどんどん惹き込まれること間違いなしの作品です。
47位【夏目アラタの結婚】乃木坂太郎 連載中
「医龍」や「幽麗塔」の乃木坂先生の作品。
何人もの男性をバラバラにして殺し、死刑囚として収監されている女殺人鬼「品川ピエロ」こと[品川真珠]と、ひょんなことから獄中結婚することになった[夏目アラタ]。
クセのある登場人物と、人によって態度を変え、巧みに印象を操ってくる真珠との駆け引きややりとりでの心理戦は見どころとなっている。
乃木坂先生らしさ全開の、設定のユニークさに加え、緻密に張り巡らされた伏線や想天外な展開は非常に見ごたえがあり、面白い作品となっています。
46位【刻刻】堀尾省太 全8巻(完結)
ある日[佑河家]の子どもである[真]が誘拐される。
犯人から身代金要求の連絡が来るが、どうやっても時間が間に合わない。
そんな時、爺さんがテレビの上にあった石に血を注ぎ、呪文を唱えると、世界の時が止まっていた。
真を救うべく、止まった世界で行動していると、自分たち以外は動けないはずの世界で武器を持った正体不明の人達に襲われる。
特殊な能力により簡単に済むはずの救出作戦から、二転三転する展開がとても面白く、次が気になりすぎて一気読みしてしまった作品です。
時間停止能力に瞬間移動能力など、誰もが一度はしてみたい能力を駆使したストーリー展開は独特な面白さがあり、特殊能力などSF要素のあるサスペンス好きな私にはドンピシャな作品で、おすすめ出来る漫画の一つですので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
45位【ギフト±】ナガテユカ 連載中
女子高生の[鈴原環]は、更正が期待できない犯罪者とその肉体を必要とする患者という、言わば需要と供給が一致した際に臓器売買を行なわれる。
彼女に関連した事件に対し、探偵・警察・記者などが介入し、物語が巡っていく展開がとても面白い作品です。
生きて意識がある人間を解体するシーンなど、グロテスクでハードな描写があるので、苦手な人は気をつけてほしいのですが、命に対する大切さや独特な空気感を感じられる漫画となっているので、個人的にはおすすめな作品の一つです。
44位【巨蟲列島】原作:藤見泰高 全6巻(完結)
私立の高校生たちが修学旅行の帰りに旅客機が墜落してしまい、ある島に流れ着く。
その島は巨大昆虫によって支配された島だった。
救助のヘリが来るまでの3日間、無事に生き抜くことは出来るのか。
というストーリーのパニックサスペンス系のサバイバル漫画なのだが、様々な虫が出てきて、展開も息つく暇もないというテンポの良さで面白いです。
個人的には蟲が苦手なのですが、蟲の生態なども知れる楽しさもあり、お色気描写やグロ要素も織り込まれており個人的には好きなジャンルの漫画なので、是非一度は読んでみてもらいたい作品です。
ちなみに、原作は藤見先生で、本作同様に作画は廣瀬周先生が描く「大巨蟲列島」と、作画はさざなみ陽輔先生が描くスピンオフ作品「巨蟲山脈」も発刊されているので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
◎大巨蟲列島
◎巨蟲山脈
43位【ROUTE END】中川海二 全8巻(完結)
犯人は被害者を殺害後、死体を細かく切り刻んで並べ「END」の文字を作るという、極めて残虐な行為を繰り返すという謎の連続殺人事件、通称「END事件」が起きていた。
そんな凄惨な殺人事件現場などを清掃する「特殊清掃会社」に勤める[春野太慈]が清掃担当になったことから、事件に巻き込まれていき、捜査一課の[五十嵐秋奈]と共に協力しながら事件の真相に迫っていくというストーリー。
次々と起こる殺人、渦巻く陰謀、裏切りなど、次の展開がとても気になるストーリー展開で、とても面白い作品になっています。
42位【ミステリと言う勿れ】田村由美 連載中
菅田将暉さんが主演となったドラマ化されたことで脚光を浴びた作品ですね。
サスペンスはもちろん、タイトルにもあるようにミステリー色のある作品です。
主人公となる[久能 整]が日常の中で様々な事件に巻き込まれながらも、持ち前の洞察力や豊富な知識で謎を解決へと導いていくというストーリー。
ミステリー・推理ものとしても楽しめるのはもちろん、作中で語られる雑学や、気持ちがいい程の物言いも見どころの一つになっており、かなりおすすめ出来る作品となっています。
41位【監獄実験~プリズンラボ~】貫徹 全10巻(完結)
高校生の[江山藍都]は学校でひどいイジメを受けていた。
その主犯格の[桐島彩]は優等生で教師からの信頼も厚い[桐島彩]だった。
夏休み直前に自宅に見知らぬ人から「監禁ゲーム」の招待状が届く。
いくつかのルールはあるが、指定した相手を殺さなければ何をしてもOK、一週間に一回名前当てゲームを行ない、名前を当てられると監禁者の勝利となり、勝利者には一千万円の賞金が入るというものだった。
もちろん、藍都が指名したのは桐島彩。
事情はどうあれ、監禁者に過剰な暴力を与える者、金目当てに参加する者など、何故か他の参加者と交流が出来る状況に違和感を覚えつつも、自分を変えるため、徐々に豹変していく人間の様が見れ、次の展開や張り巡らされた伏線に楽しめること間違いなしのおすすめ作品です。
おすすめランキング 40位→31位
40位【ガンニバル】二宮正明 連載中
怖すぎる!と話題の、食人文化のある村で起こる映画のような展開目まぐるしいサスペンスです。
村八分の閉鎖的空間だからこそ、より恐怖が強調されているのかなと思います。
「人喰い」をテーマにしているので、カニバリズムが苦手な方は気をつけて下さいね。
ストーリーだけでも充分に怖いのですが、絵が上手く、ストーリーにマッチした作画で、より恐さが引き出されています。
正直、下手なホラー映画よりよっぽど怖いです。
出てくる人たちがゾンビとかならまだ受け入れやすかったのですが、同じ生きた人間というのが、より感情を揺さぶられ、面白さと怖さを引き出してくれているように感じます。
ホラーサスペンス好きにはドンピシャな作品かなと思います。
39位【トモグイ~人間狩り~】原作:金沢伸明 全4巻(完結)
「王様ゲーム」シリーズで人気の金沢先生が原作を手がけているというだけあって、人間の負の部分や細かい描写が上手い作品。
心無い言葉により生徒を自殺に追いやった教師に対してクラス全体で復讐するというストーリーなのだが、教師を追い込むため、自殺したふりをしようとした生徒が実際に死んでしまいます。
当然、教師は混乱するも、クラスメイトはそれ以上に動揺し、疑心暗鬼になっていき、互いを疑い始める。
一体誰が殺したのか。教師と生徒・生徒同士の関係はどうなっていくのかを描かれています。
学校不信に陥ってしまいそうなほど巧妙な仕掛けと、ドロドロの人間関係の描写が妙にリアルなところをついてくるので、心霊物とは違った怖さを感じられる作品です。
38位【鬼畜島】外薗昌也 連載中
廃墟研究サークルは日本地図に載っていない島「菊池島」に行き着く。
GPS上では存在しない島を不審に思っていた矢先、ブタの皮をかぶった大男に襲われる。
乗ってきた船は座礁し、転覆している。
殺人鬼のいる島で、神に人を捧げ、人の血肉を貪るカルト集団の中、生きて島を脱出出来るのか…というストーリー。
冒頭からかなりグロいシーンが続くため、スプラッタ系が苦手な方は気をつけて下さい。
スプラッタホラー色の強い作品だが、手に汗握る展開に、人気の高まっている作品です。
ちなみに、前編作品となる「臓物島」(全4巻)や、ホリエリュウ先生が作者となるスピンオフ作品「恋する鬼畜島」(全2巻)も発刊されているので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
◎臓物島(全4巻)
◎恋する鬼畜島(全2巻)
37位【メミニッセ】塩塚誠 全2巻(完結)
主人公の[来栖ライ]は記憶を操れる少女[サイ]と出会い、世界は一変する。
それまでの日常にはなかった、異能力者達による人知を超えた戦いへと巻き込まれていく。
絶体絶命の中、ライ自身も「絶対崩壊」の能力に目覚める。
今まで覚えていた記憶は偽りの物だったことを知り、本当の記憶を取り戻すために戦いに身を投じていくというストーリー。
ライの10年前の過去について明かされるのだが、何が本当で何が嘘なのか、記憶を巡る、謎が謎を呼ぶ展開のサスペンスアクション漫画となっています。
絵も少年誌に近いタッチなので、どちらかというとSF系のアクションが好きな人には向いているのかなと思いますが、個人的には面白くて好きな漫画です。
36位【奈落の羊】きづきあきら、サトウナンキ 全6巻(完結)
現代インターネットの闇を浮かび上がらせる問題作と言われている作品。
ネット配信者と、その配信者に食い物にされる女性を描いているのだが、賛否両論あると思いますが、視聴者や再生回数を伸ばすために一線を越えることにためらいのない[しゅーじ]と別名を使う大学生と、売春でその日暮らしをする[メイ]が配信を通じて社会の闇に飲み込まれていく様が描かれています。
しゅーじのクズっぷりもですが、現実にあり得る状況や世界観が日常と非日常の境界線を薄めていくように感じる漫画となっています。
個人的には、後味の悪さが残る感じがしてあまり好きではないのですが、何故か次が気になり読んでしまう作品なので、興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。
35位【生贄投票】江戸川エドガワ 全7巻(完結)
女子高校生の[今治美奈都]と2年C組のクラスメイト全員のスマホに、ある日突然「生贄投票」というアプリがインストールされる。
「生贄を差し出せ」との指示があり、最初に生贄に選ばれたクラスの人気者の入山は自身のハメ撮りがネットに流出され、「社会的死」を与えられます。
クラス投票によって生贄になった者には、次々に社会的制裁が与えられていき、知られたくない秘密を拡散され、社会的に抹殺されてしまう。
生贄投票を止めるために、クラスメイトの[玉森修太]とともにクラスの裏側に隠された秘密を調べて、真実を暴いていくというストーリー。
社会的制裁の描写がリアルに残酷で、疑心暗鬼になるものの、結末がとても気になること間違いなしの作品です。
34位【骨が腐るまで】内海八重 全7巻(完結)
11歳の夏、幼馴染5人は人を殺し、死体を埋めてしまいます。
それ以降、毎年同じ日に「罪を忘れず、友情を裏切らないための儀式」を行なっていたが、死体を埋めてから5年後、16歳になった5人は再度集いますが、この年、思いがけないことが起こります。
埋めていたはずの死体が何者かに盗まれていたのです。
それに気付いた次の瞬間、何者かが置いていった携帯から連絡があり、死体を返してほしければ言う通りにするよう脅迫される。
指示場所に行った5人が見たのは、何者かに殺害された死体だった。
「人殺しとバラされたくなければ、死体を解体し、各々見つからない場所に隠せ」とのこと。
徐々にエスカレートしていく要求に、5人はどうしていくのか、凶行を指示しているのは誰なのか…というストーリー。
話の展開も面白いのですが、個人的に好きなのは、様々な箇所に張り巡らされた伏線をしっかり回収してくれるのでスッキリします。
5人が11歳の時に埋めた死体も1巻で誰か判明する程、テンポも良く、とても楽しめる作品かと思います。
33位【残響】高橋ツトム 全3巻(完結)
工場町の安アパートで漫然と暮らす[智(さとる)]だったが、ある日隣に住む元ヤクザの老人[瀬川]から、「500万渡すから、自分を殺してくれ」と依頼される。
困惑しながらも、自身の中に巣喰う狂気を見抜かれた智は、依頼を受け、本当に殺害してしまうのだが、ここから智の運命は大きく変わり、逃亡生活が始まる…というストーリー。
人間の心の闇や、生きるということに対し、高橋先生らしさを存分に感じられる作品となっています。
32位【ハッピーシュガーライフ】鍵空とみやき 全10巻(完結)
愛によって満たされるという感情が理解できずに、男遊びを繰り返していた[松坂さとう]は、[神戸しお]という少女に出会い、本当の愛を知る。
愛を偽らなければ何をしてもいいと考えるさとうが、しおとの「ハッピーシュガーライフ」を実現するため、様々な行動を起こしていくというストーリー。
行方不明となったしおを探す実兄[神戸あさひ]や、さとうにつきまとう教師[北埋川大地]など、さとうとしおを中心に繰り広げられるストーリー展開はまさにホラーサスペンスそのものなのではないかと思います。
作画の可愛さとは裏腹に狂気を帯びたキャラが多いサイコホラー感のある作品なのですが、しっかり心理描写も描かれており、結末としてもご都合主義ではないため、個人的には結構好きな漫画の一つです。
31位【奴隷区 僕と23人の奴隷】原作:岡田伸一 全10巻(完結)
他人を奴隷にすることのできる機械「SCM」を巡る、人間の欲や闇を描いた作品。
勝負に決まりはないが、互いにSCMを装着した状態で勝負を行ない、敗北を認識した段階で奴隷となってしまうというものなのだが、肉弾戦よりも頭脳戦・心理戦が多く、見ていて飽きの来ない内容のストーリー展開で次が気になるので、さくさく読み進めてしまいます。
個人的に面白いと思うのは、奴隷となっても本人の意思がある状態で、命令には絶対服従になるという点です。
これにより、一度負けてしまい奴隷となっても挽回の余地があることから生まれる、更なる心理戦や裏切りによる展開の幅が広がるので、内容に深みが出て、より面白い作品となっていると思います。
本作は完結しているのだが、新シリーズとなる「大奴隷区 君と1億3千万の奴隷」や作画を黒田高祥先生とした「奴隷区‐GANG AGE-」も発刊されているので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
◎大奴隷区 君と1億3千万の奴隷
◎奴隷区‐GANG AGE-
おすすめランキング 30位→21位
30位【無能なナナ】原作:るーすぼーい 連載中
能力者と呼ばれる特殊な能力を持った少年少女たちが孤島の学園に集められ、日夜訓練を行っていた。
彼らは「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うため力を磨いていたが、実は彼らこそが「人類の敵」だった。
そんな能力者達を秘密裏に始末させるために「委員会」から刺客として無能力者[柊ナナ]が送られる。
幼少期に両親を能力者に惨殺されて以来、能力者のことを強く憎んでいるナナは冷徹にクラスメイトを始末していくのだが、「情報提供の犬」として接していた[ミチル]と徐々に心を打ち解け合い、真の友人と呼ぶに値する存在となることで心境にも変化が起きてくる。
果たして能力者は悪なのか、悪とは何か等、想像を裏切る展開と巧みな心理戦も見どころとなっており、能力者同士の戦いなど王道バトル要素も楽しめる作品となっています。
29位【俺の現実は恋愛ゲーム??~かと思ったら命がけのゲームだった~】
わるいおとこ 連載中
ある日突然、ゲームのような世界に紛れ込んでしまった主人公[長谷川亮]。
「セーブ」と「ロード」、「アイテム」といった、いかにもゲーム的な能力を手に入れる。
はじめはこのゲームの攻略対象が女性だったことから、ハーレム的な恋愛攻略ゲームと思っていたのだが、対象女性に殺されてしまう。
そしてこれが、ただの恋愛ゲームではないことを理解した亮は、対象女性をじっくり観察し、試行錯誤の上、なんとか攻略していくというストーリー。
荒唐無稽な設定ながらも、ささいな行動や問いかけ次第で展開が変わってしまうことから、正解かどうかはわからないものの、なんとか攻略していく様子や刻々と変わるストーリー展開が面白く、次の展開が楽しみになる作品となっています。
28位【All You Need Is Kill】原作:桜坂洋 全2巻(完結)
ライトノベルが原作の漫画なのだが、ハリウッド実写映画化もした異色の作品。
近未来の世界で、地球外生命体「ギタイ」の侵略に対し、人類はパワードスーツを着用し、必死に抵抗している世界が舞台。
ギタイと戦うため統合防疫軍に初年兵として入隊した[キリヤ・ケイジ]は初出撃で絶望的な戦場へと送り込まれる。
そんな地獄絵図のような戦場の中で、圧倒的な戦闘能力を持つ[リタ・ヴラタスキ]からの援護を受けるものの、キリヤは戦死してしまう。
だが次の瞬間、キリヤは「出撃前日の朝」に目を覚ます。
何度死のうが逃げ出そうが、いつも「出撃前日の朝」に戻ってしまう。
地獄のような無限ループから脱するため、唯一ループしても残される「記憶」と「」から徐々に力をつけていくというストーリー。
全2巻ながらもよくまとめられており、濃厚ながらも読みやすく面白い作品となっています。
27位【推しの子】原作:赤坂アカ 連載中
「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」の作者、赤坂先生が原作となる作品。
「かぐや様は告らせたい」との二作同時連載となり、赤坂先生の凄さを感じます。
タイトルだけだと推しのアイドルについての話などを想像するかもしれませんが、自分が推していたアイドル[星野アイ]の子どもに生前の記憶を持ったまま転生する「転生もの」系の漫画です。
バトル要素や異世界転生とは違うものの、着眼点が面白く、星野アイはアイドルということもあり、出産は秘密にしているのだが、アイドル活動中に会場で自分の子どもが赤ちゃんながら、一生懸命オタ芸を踊っている姿はめちゃくちゃ可愛いです(笑)
ストーリー展開はとてもテンポが良く、話がどんどん進んでいくので、飽きを感じさせず、さくさく読み進められます。
とても面白く、今後の展開が楽しみな作品です。
26位【リアル炎上GPS】原作:神田翔太 全3巻(完結)
凶悪犯罪の撲滅と被害者救済の一環として、憎き人間への復讐を合法化した「RーGPS法」が成立する。
復讐期間のタイムリミット内であれば、「殺し以外は何でもあり」という状況の中、標的となった者達はン逃げ延びることが出来るのだろうか…というストーリー。
どことなく「フリージア」とかぶる印象ではあるものの、実際に逃げる側としては恐ろしい状況だなと、実際のプレイヤー目線で読み進めると、楽しめる作品なのではないかと思います。
逃げるに逃げれないという状況、それぞれの思惑が交差していく様が個人的には好きなポイントとなる作品です。
25位【自殺島】森恒二 全17巻(完結)
人気作品「ホーリーランド」の作者である森先生が描いていることもあり、心理描写や心の葛藤など、読み手に様々な感情を植え付ける、そんな内容になっています。
ストーリーとしては、自殺未遂を繰り返す「生きる義務」を放棄した者たちを島流しにしてしまおうという国の政策から、「自殺島」に送られた[セイ]が生きる為に他の生を奪うということ、人が産まれてくる意味を見出していくというもの。
イメージとしてはずっと暗い鬱漫画かと思われがちですが、人間同士の対立や裏切り、死ぬことを求めていた者たちが、生きる為に助け合い、共生していく姿など、次が気になるストーリー展開はもちろん、どこか勇気や元気までもらえるような作品になっているように思います。
ちなみに、本編の前日譚にあたる「無法島」も発刊されているので、興味がある方は是非読んでみて下さい☆
24位【マンホール】筒井哲也 全3巻(完結)
ある日、右目が白濁し、泥だらけの全裸男が現れる。
道を歩く大学生に言葉にならない声で語りかけたあと、突如吐血する。
それを見てパニックになった大学生に突き飛ばされ、倒れた拍子に後頭部を強打して死亡してしまう。
謎の男を検死解剖した結果、謎の寄生虫が発見される。
事件性を感じた刑事の[溝口健]と[井上菜緒]は聞き込みを進める内、ある「マンホール」に疑問を抱く。
驚異的なスピードで感染し、謎の症状を発症する寄生虫を誰が何のために広めたのか、真相に迫る…というストーリー。
グロテスクな表現がやや多いものの、次の展開が気になるバイオサスペンス漫画である。
23位【キャラクター】いわや晃 全3巻(完結)
実写映画で話題になった「キャラクター」がコミカライズした作品。
売れない漫画家の[山城圭吾]はある日、殺人現場に居合わせてしまう。
そこで見たのは狂気を帯びながらも何故か美しい殺人鬼だった。
強烈な印象が残った山城は、その殺人鬼をキャラクター化し、自身の漫画として生み出した。
その漫画は、リアリティが評価され、一躍人気が出てきた矢先、山城の前に何食わぬ顔で姿を表す。
この出会いをきっかけに、運命は思わぬ方向に狂い始めていくというストーリー。
面白いのは、映画と漫画ではエンディングが違っているということです。
ノベライズ化もされており、こちらもまた違ったストーリー展開とエンディングになっているので、パラレルワールドのように、何度も楽しめるようになっています。
◎ノベライズ版はこちら
22位【LIAR GAME】甲斐谷忍 全19巻(完結)
映画化もされた人気の高い、有名な漫画です。
突如「LIAR GAMEに参加される場合のみ、この箱をお開けください」という手紙とともに小包が届く。
周囲から「バカ正直のナオ」と呼ばれるほど、他人を信じやすい女子大生の[神崎直]は、特に考えもせず小包を開いてしまう。
中には現金で1億円が入っており、「勝者には1億円が渡され、敗者には1億円の負債が残る」という「1億円争奪ゲーム」へ強制的に参加させられることとなる。
いかなる手段を用いても構わず、対戦相手からマネーを奪うというゲームが開始されるのだが、ゲーム序盤で中学時代の恩師[藤沢]にまんまと騙され、1億円を奪われてしまった神崎は、出所したばかりの天才詐欺師[秋山深一]に助けを求める。
秋山の助けにより1億円は取り返せたのだが、二人はこの疑心暗鬼極まりないゲームをどう攻略していくのか…というストーリー。
他人を陥れ、何も信じられない状況の中、信じ合うことに希望を見出した二人の行く末や、知恵や交渉力などの心理戦は見どころの作品となっています。
21位【てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~】キリエ 全5巻(完結)
「日本昔ばなしは異常犯罪の記録だ」という昔ばなしに博識な変人教授と、亡き父親の復讐を誓う新米刑事の異色のタッグが事件を解決していくホラーミステリー漫画。
子どもから大人までがよく知っている童話や民話には、恐ろしい真実があったという。
次々巻き起こる異常で凄惨な事件の解決のカギとなる、「人ならざる者」に異色コンビが挑んでいくというストーリー。
個人的には、斬新な切り口と適度なホラー感が面白さを際立てており、結構好きな作品の一つです。
おすすめランキング 20位→11位
20位【神さまの言うとおり】原作:金城宗幸 全5巻(完結)
ごく普通のありふれた高校生[高畑瞬]は平穏な日常を過ごしていた。
いつもと同じ日常、同じ内容に退屈していた。そんなある日、瞬たちの教室にいた教師の頭部から、一体の「だるま」が出現し、次々とクラスメートが惨殺される。
わけのわからないまま「試練」と称した命がけのゲームに巻き込まれていく。
誰が首謀者なのか、瞬は生き残ることは出来るのだろうか?!というストーリー。
日常から非日常に強制的に切り替えられる怖さと、日本人なら誰もが知っているワードを使っているところに親近感を持ちつつ、日本特有の恐さを感じさせている点も個人的には面白く、次の展開が気になるストーリー展開の読む手が止まらない作品となっています。
ちなみに、本編の第弐部となる「神さまの言うとおり弐」も本編と同様面白い作品となっていますので、読んでない方は是非読んでみて下さいね☆
19位【リアルアカウント】原作:オクショウ 全24巻(完結)
「フォロワー0で即死亡」というキャッチフレーズが印象的な、SNSを絡めたデスゲームをメインとしたストーリーとなっており、様々な角度からの頭脳戦が楽しめる。
国内最大規模の国民的SNS「リアルアカウント」に、突如吸い込まれ、「ゲームに負けたら即死亡」という理不尽なゲームに参加させられることになるのだが、嘘や虚像、仮初めの姿など、ネットやSNS社会の「今」をうまく表現されており、様々な切り口のゲーム内容とストーリー展開を楽しめる作品となっています。
実際に作中のゲームを生死には関わらない形で行なってみても面白いのになと個人的には思いますが、実際は怖くて出来ないでしょうね(笑)
18位【クロサギ】原作:夏原武 全20巻(完結)
実写ドラマ化や映画化もされているので、知っている方も多いかと思いますが、詐欺師をテーマにした漫画となっています。
詐欺師には、人を騙して金銭を巻き上げる白鷺(シロサギ)と、異性を餌として心と体を弄ぶ赤鷺(アカサギ)、そしてシロサギやアカサギのみを狙って喰らう黒鷺(クロサギ)がいる。
父親がシロサギによって嵌められた末に起こした一家心中で、唯一生き残った青年[黒崎]がクロサギとなり、この世のシロサギを喰い尽くすために、詐欺師達を騙し返していくというストーリー。
様々な手法や展開を楽しめるのはもちろんだが、詐欺師特有の頭脳戦や緊迫のシーンなども魅力で、個人的には大好きな作品です。
ちなみに、本作「クロサギ」の続編となる「新クロサギ」や完結編となる「新クロサギ完結編」も発刊されているので、興味がある方は是非読んでみて下さい☆
◎新クロサギ
◎新クロサギ完結編
17位【ダーウィンズゲーム】FLIPFLOPs 連載中
平凡な高校生である[カナメ]は親友から「ダーウィンズゲーム」という謎のアプリの招待を受ける。
何気なしにアプリを開くと、突如画面から蛇が飛び出し、噛まれてしまう。
蛇に噛まれたことで、特殊能力を得た人たちとの生死をかけた殺し合いゲームに巻き込まれていくというストーリー。
異能(シギル)と呼ばれる特殊能力と、頭脳を使ったバトルはもちろんながら、クセのあるキャラ達とのやりとりや仲間たちとの絆など、見どころが多い作品です。
個人的には平凡で特にこれといった才を感じなかったカナメが、徐々に覚醒していく姿が好きで、登場人物たちの成長も楽しめる内容となっているのではないかと思います。
16位【トレース 科捜研法医研究員の追想】古賀慶 連載中
警視庁科学捜査研究所の男性法医研究員[真野礼二]が、殺人事件で残された証拠品を鑑定していきながら、真実を求めて事件を深く追及していくことで、被害者の無念を明らかにしていくというストーリー。
古賀先生は科学捜査研究所の元研究員ということもあり、使われている備品や手法、背景などがリアルに描かれていることが特徴的で、犯人を捕まえたい・真実を明らかにしたいという強い想いも伝わってくる作品で、その面白さもしっかり表現されている。
個人的には、クールで融通の効かない性格ながらも、膨大な知識量や卓越した鑑定技術、普通とは違った視点からの物事の切り口が周りからも評価されている礼二が良い味を出していて、とても好きな作品です。
ちなみに、シリアルキラーの壇浩輝を主人公としたスピンオフ作品「ブルータル 殺人警察官の告白」が伊澤了先生作画で発刊されているので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
15位【僕だけがいない街】三部けい 全9巻(完結)
事件や事故が起こる直前、それを回避するまでタイムリープを繰り返してしまう売れない漫画家の[藤沼悟]は、母親が殺される事件をきっかけに、悟は2006年の現在から1988年の自身の小学生時代にタイムリープする。
そして小学5年生の時に起こった少女連続誘拐殺人事件が母親の死と関わりがあることに気付き、誘拐殺人事件の被害者であるクラスメイトの[雛月加代]を救うため奔走するというストーリー。
1988年の連続少女誘拐殺人事件と、2006年の悟の母親の殺人事件が複雑に絡まっていくストーリー展開なので、続きが気になって仕方ないので、個人的には一気読みがおすすめです。
張り巡らされた伏線も、ラストにはしっかり回収されることもあり、とても面白い作品となっています。
14位【瑠璃宮夢幻古物店】逢坂 八代 全7巻(完結)
タイトルのとおり、不思議な古物店を営むミステリアスな女性店主[瑠璃宮真央]と、来店するお客さんにまつわる話がオムニバス形式のように読みやすく描かれている。
元々の持ち主の強い思いがこもっている古物。
不思議な古物の魅力に惑わされた人たちの様子が描かれており、ショートストーリーで読みやすくなっています。
基本的には後味の悪いダークなストーリーが多いですが、ほっこりするような心の温まるストーリーがあったりと、読んでいて飽きが来ない内容で、独特な世界観に惹き込まれるような作品かと思います。
13位【今際の国のアリス】麻生羽呂 全18巻(完結)
友人と夜遊びに出ていた[アリス]は、駅での休憩中に突然、花火のような強烈な光に包まれる。
目が覚めるとそこには、一緒にいた友人以外は誰もいない、廃墟の街が広がっていた。
夢か何かと思っていたが、そこは現実で、突如行われる「げぇむ」にクリアしないと死んでしまう、謎の世界「今際の国」だった。
今際の国の謎を解き明かし、元居た世界に生きて戻ることが出来るのか?!というストーリー。
ゲームはトランプをベースに、♠(肉体)は「体力や体術が鍵となる」、♦(知能)は「知識や頭の回転が鍵となる」、♣︎(バランス)は「身体能力と頭脳の両方が要求される」、♥(心理)は「生存欲求を翻弄するような残酷なゲーム内容が特徴」という特徴を持ち、数字が高い程難易度が高いという設定で、読み手の期待値や読みやすさも考慮されているように感じます。
命をかけたデスゲームで緊張感のあるストーリー展開も面白く、序盤で登場した伏線が最後にきっちりと回収される綺麗なシナリオは高い評価の得られる作品ではないかなと思います。
ちなみに、本作の続編(新章)とな「今際の国のアリス RETRY」やスピンオフ作品となる「今際の路のアリス」も発刊されているので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
◎今際の国のアリス RETRY
◎今際の路のアリス
12位【天空侵犯】原作:三浦追儺 全21巻(完結)
主人公である女子高生[本城遊理]は突如、学校から高層ビルへ飛ばされてしまう。
そこで目の当たりにしたのは、仮面を被った者が次々を殺人を犯す姿だった。
わけがわからない中、突き付けられたのは、「この状況から死に物狂いで逃げる」か「この世界から逃げ出すため自殺するか」だった。
いきなり安全な世界から放り出された遊理は動揺し、兄[理火]に連絡するも、理火もこの世界に飛ばされていた。
唯一頼りにしている兄の元に向かうことを目的にこの地獄を逃げ延びようと奔走するというストーリー。
この話の面白いところは、ただ逃げ惑うだけではなく、戦い、生き抜く姿が描かれており、めちゃくちゃ面白い。
少しづつ明かされていく謎や、窮地を乗り越えていく姿は見どころとなっています。
ちなみに、本作の続編となる「天空侵犯arrive」も全7巻で発刊されているので、興味のある方は是非読んでみて下さい☆
11位【モンキーピーク】原作:志名坂高次 全12巻(完結)
薬害問題により社会的苦境に立たされた藤谷製薬の社員たちは、結束を高めるためのレクリエーションに登山にきていた。
そこで鉈を持った巨猿に遭遇し、襲われてしまう。
次々と死傷者を出しながら逃げ惑い、なんとか生還しようとする。
人間同士の疑心暗鬼、人間の狂気、騙し騙されながら、猿と人間から生き延びることは出来るのだろうかというストーリー。
次の展開が気になりすぎて、読む手が止まらなくなる程、ストーリー展開が面白い作品です。
徐々に明らかになる謎や、次から次へと起こる食糧問題や凍傷の危機など、読みどころ満載の面白い漫画です。
ちなみに、本作の続編となる「モンキーピーク the Rock」やスピンオフ作品「モンキーサークル」も発刊されており、どれも面白い作品ですので、是非読んでみてもらえたらなと思います。
◎モンキーピーク the Rock 全9巻
◎モンキーサークル 全2巻
おすすめランキング 10位→1位
10位【アイアムアヒーロー】花沢健吾 全22巻(完結)
日本漫画の中で代表になるのではないかと思える位、面白く人気の高いホラーサスペンス作品。
大泉洋さんが主演となった実写映画化もされているので、知っている人も多いかと思います。
謎の感染症が流行り、日常が崩壊した世界が描かれているのだが、「DQN」と呼ばれるゾンビの設定も面白く、感染者となってからも生前の習慣をなぞる行動を取る姿は、個人的に何故かいろいろ感じさせられました。
冴えない中年漫画家の[鈴木英雄]とDQNに噛まれながらもゾンビ化しきらない[早狩比呂美]を主軸にストーリー展開している。
英雄が趣味で所持していた猟銃を使っての戦闘も見どころの一つになっているのだが、何をしても頼りない英雄が「やる時はやる」姿が個人的には好きで、全体の構成も展開も面白いので、おすすめ作品の一つになります。
ちなみに、原作は花沢先生ながら、作者を変え、様々なスピンオフ作品が発刊されています。
人気の高さが分かりますね。せっかくなので紹介しておきます。
◎アイアムアヒーロー in OSAKA 作画:本田優貴
◎アイアムアヒーロー in IBARAKI 作画:富士沢一矢
◎アイアムアヒーロー in NAGASAKI 作画:にしだけんすけ
9位【サマータイムレンダ】田中靖規 全13巻(完結)
主人公の[網代慎平]は幼馴染である[小舟潮]の訃報を聞く。
落ち込みながらも葬儀に参列するために、2年ぶりとなる生まれ故郷「日都ヶ島(ひとがしま)」に戻ってくる。
潮は海の事故で亡くなったと聞いていたのだが、居合わせた親友の話では潮の死には不可解な点があり、他殺の可能性があることを知る。
それと同時に日都ヶ島に昔から伝わる「影」の存在を知ることになるのだが、この「影」を見た者は死ぬという。
その翌日、突如として島民一家姿を消す。
疑惑や状況に困惑していた慎平だったが、潮の死の真相を解き明かすため、一家失踪の真相を追うというストーリー。
様々な登場人物とストーリー展開も面白い要素なのだが、個人的に好きな設定は、「影」という存在。
俗にいうドッペルゲンガーに近いイメージなのだが、亡くなったはずの潮の影[ウシオ]が登場してくることから、サスペンス色をより面白く引き立てられており、とても面白い作品になっているので、是非読んでみてほしい作品です。
8位【校舎のうらには天使が埋められている】小山鹿梨子 全7巻(完結)
赤ヶ瀬小学校4年2組に転校してきた[後堂理花]は翌日から簡単な理由からいじめを受けることになる。
主犯格のリーダーである[蜂屋あい]を取り巻くストーリー展開が主となり、いじめに立ち向かう姿が描かれているのだが、中々にハードないじめで、正直気分は良くないものを感じる。
善と悪を理解しきっていない小4という世代が舞台なのも、周りに流されながら悪事を働く姿や、自分だけが楽しければ良いと思う他者への配慮を覚えきる前の世代ということから、どこでも起こり得る状況に恐怖を感じる要因となりつつも、次の展開が気になる話のため、ついつい読み進めてしまう作品です。
私は初め、タイトルの意味がいまいちわからなかったのですが、ラストまで読めば「あぁなるほど」と思いました。
暗い展開が多いものの、面白い作品かと思いますので、是非読んでもらいたい作品の一つです。
7位【インゴシマ】原作:田中克樹 連載中
都立吉ノ宮高校の2年生達は修学旅行のため八丈島に向けて客船に乗り、航海をしていたのだが、深夜に巨大竜巻が発生し、船は沈没してしまう。
主人公となる[東堂啓太]はある島の波打ち際で目を覚ます。
困惑しているのも束の間、お面を被った化け物に襲われ、命からがら逃げられたのは7名のみ。
他の生存者は島民に連れ去られてしまい、女性は薬を飲まされ、島民に犯されるという不条理な状況で、無事に生きて島から脱出することが出来るのか…というストーリー。
最初は生徒数も多く、謎も多いので困惑する部分もありますが、徐々に読みやすい内容になってきますし、少しづつ謎も紐解かれていきます。
ただ、結構ハードな内容ということもあり、好みは分かれる作品かと思いますが、ストーリー展開も面白く、性描写も強めに描かれているので、興味がある方には満足する内容ではないかなと思います。
6位【亜人】桜井画門 全17巻(完結)
アフリカの戦場で死ぬことがない新生物「亜人」が確認され、世界は大きな騒ぎとなったが、死ぬことがない以外は普通の人間と変わらなかった。
亜人第一号が発見されてから17年後、医者を目指す高校生[永井圭]は交通事故に遭い、即死かと思われたが、その場で生き返り、自分が亜人だったことを知る。
世間的に貴重な存在ということで懸賞金をかけられ、突如追われる身となるのだが、そこで亜人のテロ組織に出会い、戦いに巻き込まれていくというストーリー。
黒い幽霊と呼ばれる、亜人以外には視認すら出来ない超パワーの分身のような存在を用いた戦闘や、亜人管理委員会とテログループとの抗争など、目まぐるしく展開するストーリー構成がとても面白い作品となっている。
5位【DEATH NOTE】原作:大場つぐみ 全12巻(完結)
ある日名前を書かれた者は死ぬという「デスノート」を拾う主人公[夜神月]。
夜神月はこのノートで世界を粛清する神(キラ-KIRA-)になろうとする。
一方、粛清は大量虐殺だとし、警察やFBIも犯人逮捕に乗り出し、天才名探偵[L(エル)]の力を借りることになる。
正に天才対天才による頭脳戦、仕掛けては仕掛けられの攻防はのめり込むこと間違いなしの名作である。
デスノートを持った者にしか見えない死神とのやりとりや設定も面白く、重要なポイントとなった作品である。
文字数が多いので、読むのは一苦労という点はあるものの、その分内容に深みを出しており、濃厚な内容に仕上がっていると思います。
度々起こる衝撃的な展開にハマること間違いなしの作品かと思います。
4位【東京卍リベンジャーズ】和久井健 連載中
何事からも逃げ続けてきた[花垣武道]は、26歳にしてフリーターとして底辺の生活を送っていた。
そんな時ある死亡ニュースが流れてくる。そのニュースで出された名前は武道が唯一付き合ったことのある元カノ[橘日向]と日向の弟[橘直人]だった。寂しい気持ちになりつつも、自分にどうしようもないことだと目を背けていた。
翌日、バイト帰りに何者かにより電車のホームへと突き落とされた武道は、死を覚悟した瞬間、何故か12年前にタイムリープしていた。戸惑いながらもそこで当時の生きた日向に出会う。
嬉しさや悲しさ、やるせなさなどの複雑な感情が渦巻く中、たまたま絡まれていた橘直人を助けることとなる。
相馬島か夢だと思っていた武道は直人にタイムリープのこと、12年後の事故で死ぬことを伝え、気をつけるよう伝え、握手をした瞬間、現代に戻ってきていた。
そこで待っていたのは死んだはずの直人だった。
武道は直人との握手をトリガーに、12年前にタイムリープできることを知り、日向を救うため過去に戻り、事故の元凶となる暴走族チーム「東京卍會」で成り上がり、最悪の未来を変えるため奮闘し、成長していく姿を描いた漫画である。
設定やストーリー展開、ワードセンスなど、個人的に大当たりで、めちゃくちゃ面白いです!
予測不能のどんでん返しや武道の生き様など、心が熱くなり、読む手が止まらなくなるレベルで次が気になる作品です。
3位【予告犯】筒井哲也 全3巻(完結)
ネット犯罪の対策部署として設立されたサイバー犯罪対策課では日夜犯罪を防ぐためネットをチェックしていた。
そんなある日、動画サイト「YOURTUBE」に、新聞紙を頭に被った男が放火予告の動画をアップしているのを発見する。
その後も度々犯罪予告動画をアップする男に、警視庁は「新聞男」と名付ける。
捜査を続ける内、サイバー犯罪対策課は複数犯であると睨み、本腰を入れ、更なる捜査に望む。
果たして新聞男はただの愉快犯なのか、何かの意図があるのか…というストーリーで、新聞男と警視庁のやりとりを描いたサスペンス漫画である。
ネット用語なども用いられており、現代風な作風だなと感じる反面、少しとっつきにくい感じはありましたが、ストーリー展開もテンポ良く、サクサク読み進められました。
いろいろと考えさせられる点もあり、最終話に読み進めるうち、偶然が必然であったり、サスペンスの良いところが感じられる漫画だなと感じられる作品です。
ちなみに、本編「予告犯」のスピンオフ作品となる「予告犯 -THE COPYCAT-」も全3巻で発刊されており、シンブンシの模倣犯(コピーキャット)を行う高校生グループの物語が描かれていますので、興味がある方は是非読んでみて下さい☆
2位【金田一少年の事件簿】
原作:天樹征丸、金成陽三郎 全34巻(文庫版・完結)
誰もが知っているのでないかと思う程有名な推理サスペンス漫画。
名探偵[金田一耕助]の孫である高校生の[金田一一]が主人公。
幼馴染の[七瀬美雪]、親友と言える[剣持勇警部]、ライバルとなる頭脳明晰な[明智健悟警視]を主軸に、次々と遭遇する難事件を抜群の推理力で次々と解決していくという物語。
「じっちゃんの名にかけて」という名セリフが有名で、ドキドキハラハラすること間違いなしの名作である。
コミックス版では70巻出版されているが、個人的には1巻毎に物語が完結する文庫版の方が読みやすく、わかりやすので表記は34巻としています。
なお、シリーズ毎にわかりやすくなるよう表記しておきます。
◎金田一少年の事件簿 全27巻 1993年2月~1997年12月発行
◎金田一少年の事件簿 Caseシリーズ全10巻 1998年5月~2001年2月発行
◎金田一少年の事件簿 第II期新シリーズ 全14巻 2004年12月~2011年8月発行
◎金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ 全5巻 2012年6月~2013年6月発行
◎金田一少年の事件簿 R(リターンズ) 全14巻 2014年3月~2017年11月発行
◎高遠少年の事件簿 全1巻 2014年5月発行
◎金田一少年の1泊2日小旅行 全3巻 2014年9月~2016年12月発行
◎明智警部の事件簿 全5巻 2014年12月~2016年11月発行
◎金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 全10巻 2017年11月~2020年7月発行
ちなみに、金田一一が37歳となった本編の続編「金田一37歳の事件簿」が現在発刊しています。
金田一ファン必見の続編ですので、是非読んでみて下さい☆
1位【マイホームヒーロー】原作:山川直輝 連載中
平凡なサラリーマンの主人公[鳥栖哲雄]は、趣味で推理小説を50本も書いてネットで公開しているほどの推理小説オタクだが、妻と娘の三人で幸せな家庭を築いていた。
ある日、一人暮らし中の娘[零花]の顔に暴力の痕跡を見つける。
暴力を否定した零花だったが、その直後、ガラの悪いグループの会話から零花の彼氏を特定するものの、見つかってしまい、痛めつけられてしまう。
翌日、娘の部屋で彼氏の情報を探っていた哲雄だったが、突如その男[麻取延人]が訪ねてくる。
とっさにクローゼットに隠れるのだが、その男は電話で「娘に近付いたのは母親の実家の財産目的で、過去の二人の女性を殺めており、零花も殺す」と話していた。
自分の家族を守るため、半ば衝動的に延人を撲殺してしまうのだが、推理小説で培った知識で死体をバスルームで処理して証拠隠滅を図ろうとする。
だが、この延人は犯罪組織のメンバーで幹部の息子ということもあり、徹底した行方探しが始まる。
延人の失踪の前後状況から哲雄を疑い、盗聴に拉致・尋問で追い詰めていく。
反社会的勢力の半グレたちと、緻密に筋書きを作りあげ、難局から逃れようとするサラリーマンの命がけの駆け引きが繰り広げられるというストーリー。
突飛なスタートダッシュながらも、次々と繰り広げられる展開の面白さはかなり面白いです。
主人公が特に強いわけでもなく、推理オタクで頭の回転が速いという誰もが親近感を持てる設定なのが個人的には好きで、やはり応援したくなってしまいます。
この漫画は間違いないといえる作品かと思いますので、まだ読んだことがない方は是非一度読んでみて下さい☆
ライターからヒトコト
いかがでしたでしょうか?
好きな作品や興味が出た作品がありましたら、是非お試し下さいね☆
今回は計50作品の紹介となりましたが、他にも隠れた名作やあなたにドンピシャの漫画はたくさんあるかと思います。
これ面白いよ!って作品があれば是非コメントやメールで教えてもらえると嬉しく思います☆